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北アルプス国際芸術祭2017 アートが私を、自力ではたどり着けない大自然に連れて行ってくれた。

北アルプス国際芸術祭に行ってきました。

今まで都市型の芸術祭しか行ったことのない私は、ずっと”やられっぱなし”の2日間でした。

もしこのブログを読もうとしている人が、少しでも北アルプス国際芸術祭に行く可能性があるのなら、このままこのページを閉じてください。予習は最低限に作品と対峙することをお勧めします。

「北アルプス国際芸術祭って何?」

「そもそもアートにはそんなに興味ないし・・・」

「残念ながら今回は行けないんだな〜」

という人は、このまま読み進んでください。

そして最後に、ちょっとだけ「北アルプス国際芸術祭」に行きたい気持ちが大きくなったら、とっても嬉しいです。

 皆さんはアートというと何を思い浮かべますか?ピカソ?ゴッホ?それとも浮世絵?最近では草間彌生も大人気ですね。

多くの皆さんがアートを鑑賞するときに頼りにするのが、そのアーティストや作品に対する知識ではないでしょうか。

でもアートの知識に自信がある人って、正直あんまりいないですよね。

「なんとなくふあっとした知識はあるけれど、合ってるのかな〜。お願いだから突っ込まないでね」なんていう挙動不審な気持ちを悟られないようにしてますよね。

たぶん・・・・・ 私もです。

でも芸術祭は、そんな心配がないのです。

目の前に現れた作品を、ただただ感じればいいのです。

正しい鑑賞法もウンチクもなしに、自分なりの感性でドーンとぶつかっていけばいいのです。

「北アルプス国際芸術祭」は、それを受け止めて余りあるぐらいの大自然が、作品と共にあります。そしてその大自然に、作品が負けていない!

とてもすべては書けないけれど、「おーッ!!」となった作品を紹介しますね。

1. 信濃大町実景舎 目 Me

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大きな1軒屋の中は、今まで見たことのない真っ白の空間。しかし所々に残るかつての家の面影。窓の下には信濃大町の景色が広がり、非現実的な空間に現実の世界が入り込んでくる。家の中を上に下に歩き回るうち、最初は非現実的だった白い曲線の空間が、だんだんリアルと混じり合い、なんともいえない居心地の良さに変わってくる。

「ずっと、いたーい」しかし次に急がなければ!

2. 風のはじまり Windy   リー・クーチェ

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ずっと昔からそこにあったかのような、でも決してあるはずのないものが、突然目の前に現れる。風によってエネルギーが集められ大きな渦となり、静かに私たちを受け入れてくれるのです。 中に入ると、「あらま、可愛い」

ダイナミックな作品なのに可愛い仕掛けがいっぱいで、本当に「これ好き!」って大きな声で言いたい。

3. Arc ZERO  ジェームス・タップスコット

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あの世へ行って、帰って来た。そんな気分になった。

4.  Trieb -雨為る森- 遠藤利克

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写真で映らないかも。ここで体験してほしい。

そしてこんな森の中に、私を連れて行ってくれてありがとう。

5. Water Field <存在と不在> アルフレド&イザベル・アキリザン

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本当にまだまだ紹介しきれないので、写真だけ少し・・・

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本当に楽しかった。

ルネッサンスも印象派もシューレアリスムもコンテンポラリーアートもみんな好きだけど、芸術祭は過去の遺物ではなく、今ここで生まれているLIVEなアート。まさに現代のアートなんだなと思いました。

「北アルプス国際芸術祭」が私を、自力ではとうてい行くことのできない大自然の中に連れて行ってくれました。

そして見たこともない景色を、感動とともに見せてくれました。

いかがでしたか?「ちょっと面白いかも」っと思って少しでも興味を持ってくれる人がいたら、とっても嬉しいです。

そして今の芸術祭ブームが、ブームで終わらず、年々ファンが増えて行くことを祈っています。

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