今日はオークランド観光の最終日。ランギトト島に行くかどうか最後まで悩みましたが、天気がイマイチなので、オークランド美術館トイオタマキ(マオリ語)を訪れることにしました。

ちょうどオラファー・エリアソン展をやっていたことも決め手となりました。
そういえばコロナ禍の2020年、ソーシャルディスタンス真っ只中に訪れた美術展が、東京都現代美術館のオラファー・エリアソン展でした。
さてオークランド美術館トイオタマキですが、なんと常設展は無料。私はオラファー・エリアソン展を鑑賞するので24.5ニュージーランドドル(約2,200円)が必要でしたが、常設展だけでもかなり見応えがあったので、訪れる価値が大いにある美術館だと思いました。


オラファー・エリアソン展は、もちろん大満足の展覧会でした。東京で観た霧と光が織りなす「beauty」や「あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること」との再会に加え、もちろんそれ以外の作品も。


日本ではコロナ禍でもそこそこ混雑していたのですが、オークランド美術館では独り占めできた作品も多く、エリアソンの世界にどっぷり浸ることができました。
無料ゾーンの常設展では、「ロバートソン・ギフト」の展覧会が開催されていました。これはニューヨークの慈善家の2人のロバートソンさんから送られた総額2億5000万ニュージーランドドル(なんと200億円以上)のコレクションでした。

作品は、セザンヌ、ダリ、ゴーギャン、マティス、モンドリアン、ピカソ、ボナールなどかなり見応えのある作品ばかりでした。



そしてこの美術館で何より嬉しかったのが、「ブリューゲル(子)」の作品はに出会えたことです。
まさかニュージーランドでブリューゲルの作品を鑑賞できるとは。一瞬我が目を疑いました。父ではなく息子の方の作品ですが、それでも1620年頃に描かれたとされる作品が、こんなに良いコンディションで展示されてるなんて。

「人々の祭日」というタイトルのなかなか良い作品で、じっくり鑑賞すると次々面白い発見があって、やっぱりブリューゲル父子は良いなぁ〜と再認識させられました。展示室は人も少なく、ほぼ独り占め状態でブリューゲルを堪能。まさに至福の時間でした。


ロバートソン・ギフトも2024年からの展示ということだし、ブリューゲル作品も修復が終わって展示されたようなので、本当に良いタイミングに訪れることができました。
アートを鑑賞後は、美術館内にあるカフェで軽めのランチをいただきました。

カフェの椅子はフリッツハンセンのドロップチェアー。これまであまり出会うことがなかったので、ほぼ初めてくらいにしっかりと座りました。

フリッツハンセンの中ではやや手頃感のあるドロップチェアー。座ってみるとホールドされた感じが意外に心地よく、この子も我が家に迎えても良いかも、と思ったのでした。
美術館の裏には大木がドンと構える公園があり、ジャカランダの花がちょうど満開でした。

