イギリス編

ミリタリータトゥー 2018 エジンバラで行われる最高にハッピーな音楽隊の祭典

イギリス鉄道の旅の次の訪問地は、エジンバラです。

コッツウォルズ〜湖水地方と、自然にどっぷり浸かった後は、エジンバラでエンターテイメントを思いっきり楽しみました。

今日ご紹介するのは、エジンバラの夏のお祭りの代名詞ともいえる「ミリタリータトゥー」です。最高にハッピーな時間を会場全体で共有することができる、魔法のような音楽祭です。

ミリタリータトゥーってなに?

ミリタリータトゥーは、エジンバラ城で8月上旬から3週間に渡って連日開催される「軍楽隊のお祭り」です。「ミリタリー」は「軍隊の」という意味で、「タトゥー」は入れ墨ではなく、「軍隊に属する音楽隊」のことを指します。

出場する音楽隊は世界各国から集まっており、2018年度はイギリス以外にもアメリカ、オーストラリア、オマーン、メキシコ、スイス、チェコ、ドイツ、その他にもたくさんの国のバンドが出場しました。

また軍隊以外にもカレッジの音楽隊、少年少女の合唱隊、オーディションにより選ばれた国際色豊かなダンスチームや地元スコットランドのバグパイプ音楽隊など、ミリタリー以外のタトゥーのパフォーマンスも盛りだくさんでした。

ミリタリータトゥーのチケット購入はネットで簡単にできる

ミリタリータトゥーのチケットは、ホームページから簡単に購入できます。

私がチケットを購入したのは5月の上旬でしたが、その頃なら座席はまだそこそこ空いていました。

チケットの種類は本当に様々で、安い席なら25ポンドくらいからあります。

代理店を通すと、もともと高めの席しか仲介していないので、どうしても高額なチケットを買うことになります。

しかし公式ホームページなら、自分で好きな席を選択できる上に、手数料も低い(5ポンド)のでおすすめです。

2019年度の開催期間

パンフレットの予告情報によると、2019年度のミリタリータトゥーの開催は

2019年 8月2日(金)〜 8月24日(土)です。

チケット販売は2018年12月3日(月)開始ということです。

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チケットの購入等、詳しくは下記のホームページからご確認くださいね。

www.edintattoo.co.uk

ミリタリータトゥーはどの席を選べばいいの?

初めてミリタリータトゥーを見に行く時、どの辺りの座席のチケットを選べばいいのか迷いますよね。

そこで、私が感じたエリア別の感想を書いて行きたいと思います。

ミリタリータトゥーの座席表は大雑把に分けると、3つのエリアに分かれます。

(2018年度のチケットのエリア別の価格帯です。色別の丸は私がつけたものです)

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公式ホームページより抜粋 一部加筆

座席は高いものは300ポンド(約45,000円)ととても高額ですが、安い席なら25ポンド(4,000円以下)からあります。

公式ホームページなら安い価格の席も売りに出ていることがわかりますね。

それではそれぞれの特徴を述べていきます。 

オレンジ丸(6〜11)のゾーン

このゾーンの座席は、真正面から演技を見られます。またエジンバラ城に映し出されるプロジェクションマッピングも、正面なので綺麗に鑑賞することができます。

ただし料金が一番高いのもこのエリアです。

このエリアの欠点をあげるとすると、ドラムラインといった横一直線のプレイは、会場の中心付近で行われるので、少し遠いということがあります。

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スイスのドラムラインは神業でした。

グリーン丸(4,5,12,13)のゾーン

このゾーンは真正面からは見れないものの、各演技を比較的近くで鑑賞できるという利点があります。

5や12のエリアは価格は安いですが、非常に見やすく、コストパフォーマンスの高い席だと思います。また4や13はドラムラインのパフォーマンスを間近で見られるため、こちらもオススメです。こういった席は、早くに購入しないと売り切れてしまいますね。

欠点としては、プロジェクションマッピングが少し見切れます。しかしプロジェクションマッピングは、単なる背景の効果という域を出てないので、個人的には見切れても支障がないと思いました。 

ピンク丸(1〜3,14〜17)のゾーン

エジンバラ城がパフォーマーの入場門となっているので、一番最初に、次の演技を見られる座席です。

料金が一番安い席もこのエリアにあります。手軽にミリタリータトゥーを楽しめます。

全体に広がる演技では特に前後がないので、他のエリアと同じように演技を楽しめますが、ドラムラインのように正面を向いて行う演技は、プレイヤーの背中を鑑賞することになります。

しかし後ろではカラーガード(フラッグなど)がプレイしているので、違った楽しみ方もできます。

下段〜上段の特徴

エリア2〜5、12〜15は上、中、下段でも料金が違っていて、中段がやや高くなっています。

それぞれの特徴をあげると、

上段は、マーチングバンドのフォーメーションを楽しむのに適しています。しかし高い位置にあるので、細かいパフォーマンスを見るにはやや遠くなります。

下段は、フォーメーションが見ずらいのと、あまりにも前の方だと、眼の前の柵や照明が写真撮影の際には少し邪魔になる可能性があります。

中段はバランスのとれた位置にあると思います。

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*私はエリア10(オレンジ丸ゾーン)の中段あたりの座席から鑑賞しました。10,000円くらいまでと予算を立て、公式ホームページから72ポンドで購入しました。

ここで使用している写真は、すべてエリア10から撮ったものです。参考にしてください。

シートは跳ね上げ式

ミリタリータトゥーの座席は、プラスチック製の跳ね上げ式の座席です。2時間程度なら、全く疲れることなく座れます。

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私が鑑賞した日は、会場直前までかなりの雨が降っていました。ミリタリータトゥーの開始前に止みましたが、シートはびしょ濡れでした。

そんな時に役に立ったのが、あちこちで貸し出されている硬化スポンジの座布団です。

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料金はレンタル料1ポンドです。

これを敷くとお尻に優しいので助かります。

ただし座面はこれでOKでも背面は濡れているので、なにか拭くものが必要です。

ちなみに私はフットパスで活用したレインコート上下を着用していたので、濡れた座席もそれほど気になりませんでしたが・・・

エジンバラは雨が多いので、ミリタリータトゥーを観る予定の方はレインコートやポンチョがあると安心ですね。

ミリタリータトゥーはノリノリのDJの司会で進む

私は基本的にマーチング好き、ルーディメンツ(小太鼓のツルルルっと叩くやつ)好き、管楽器好き、加えてバグパイプも好きなので、ミリタリータトゥーはハマりました。

イギリスということで格式高いお祭り?と思っていたら、ノリノリのDJの司会でスタートしました。

オープニング前には、会場に向かってDJから「どこの国から来たの?」という質問がされ、国名を呼ぶたびに、あちこちで「ウォー」という歓声が上がります。

ヨーロッパの国だけではなく、アメリカ、カナダ、オーストラリア、アフリカ、アジアの国々の名前も呼ばれます。本当に世界中からお客さんが集まっています。

もちろん「ジャパン〜」と呼ばれた時には、大きく手を振って返事をしました。

私の右隣はドイツからのお客さん、右隣は地元スコットランドの人。

スコットランドの人が途中でくれた「ミントクランブルズ」というお菓子が、とても美味しくて、後で購入したくて写真を撮らせてもらいました。

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エジンバラではスーパーで買えましたが、日本では売っていないようです。爽やかなミントが効いた甘いお菓子でした。また食べたいですね。

・・・脱線しました。

ミリタリータトゥーに話を戻しましょう。

ミリタリータトゥーは世界中の音楽隊の祭典

やはり軍隊の音楽祭だからでしょうか。最初に開会式らしきものが行われます。

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スコットランド名物、バグパイプがどんどん出てきます。

基本的に私は、バグパイプを演奏する人はアスリートだと思っているので、続けて演奏する姿に、ただただ憧れの眼差しを向けてしまいます。

私なら一音も出せずに息が続かなくなるんだろうな〜。

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タータンチェックのキルトが素敵!

アラブの音楽隊?

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チェコはやっぱり可愛いです。

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これはインディアン?

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ソンブレロを被ったメキシコの音楽隊。投げ縄の演技を始めてみました。

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アメリカの音楽隊は、ライフルを使ったカラーガード(視覚的表現)が素晴らしかった。

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アイリッシュダンスをイギリスで見れて嬉しい!

私のナンバー1はスイスの「TOP SECRET DRUM CORP」という音楽隊。

一糸乱れぬドラムラインに、本当に感動しました。

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ここで紹介しきれないほど多くの音楽隊が、途切れることなくパフォーマンスを披露します。

最後は花火が打ち上がり、出演者がどんどんステージに出てきます。

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出演者全員による演奏と行進が、ステージを埋め尽くします。

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退場していく姿に、みんな惜しみない拍手を送ります。

世界各国から集まった人々が、難しい話は抜きにして音楽を楽しむ、最高に楽しいお祭りでした。

最後は周りの人たちとハイタッチをしてお別れしました。

会場を後にしながら、「ミリタリータトゥーで元気をもらった」と言っていた友人の言葉を思い出しました。

「本当にその通りだな。」