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生國魂神社で1月限定の御朱印をいただく 干支は60年って知ってた?

今日は他とは一味違った、おもしろい御朱印を紹介したいと思います。

「御朱印集め」が巷では静かなブームのようですね。

いや、「御朱印ガール」なんて言葉ができるくらいだから、じみーな神社仏閣の世界にとっては、かなりのブーム襲来なのかも。

御朱印集めは、

10年前を思い起こすと、まだ知る人ぞ知るだったような・・・
20年を思い起こすと、私も知りませんでした。

御朱印の魅力って?

「御朱印」って、いただくとなんか嬉しいですよね。神職の方がお参りの日付などを自筆で書いてくれるスペシャル感や、それぞれの頁に並ぶ「御朱印」の順番は、まさに唯一無二!私だけの「御朱印帳」かできていくところも嬉しい理由の一つかな。

「スタンプラリーじゃないんだよ!」と苦言を呈す人もいますが、お守りを買ったり、おみくじを引いたりするのと同じように、神社に300円お納めする気持ちを、神様はきっと好ましく思ってくださるんじゃないかなーと思うのです。

集めるのに60年かかる御朱印って?

さてそんな御朱印の中でも、かなり特別だと思うのが、

大阪にある「生國魂神社」で、1月だけ受けることのできる干支(えと)の「御朱印」です。

今年は戌年(いぬどし)なので、犬の御朱印をいただきました。

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どうです。なかなか可愛いい犬の御朱印でしょ。

でも干支だと12年のはず。タイトルにあった60年ってどういうこと?

実は干支(えと)は60年

えっ12年じゃないの?

実は干支というのは、「十十二(じっかん・じゅうにし)」干(かん)支(し)を合わせたものです。

私たちは「えと」と読むことが多いですが、正式には「かんし」です。

「十干十二支」のうち、

十干には、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10個があります。

十二支は、おなじみの子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥です。

つまりこの十干と十二支の組み合わせが、正式な干支の呼び名なのです。

しかし、十干(10)×十二支(12)=120個

といったように、全ての干に全ての支の組み合わせがあるわけではなく、実際には半分の60個の干支があります。

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ふぅー。面倒くさい説明についてきていただき、ありがとうございます。

 今年の干支

今年の干支は「戊戌」。よく似た字が2つ並んでいますが、「つちのえいぬ」と読み.60年周期の干支では、35番目に当たります。

なので先ほどの御朱印は、正式には「戊戌」の御朱印なのです。

ちなみに昨年は「丁酉(ひのととり)」で、御朱印はこちらになります。

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「ひのえうま」って、そういうこと?

干支のことは初耳でも、「そういえば丙午(ひのえうま)って、聞いたことある」という方も多いのではないでしょうか。

これは丙(ひのえ)午(うま)の組み合わせですね。(牛っぽいけどうまですよ〜)

かつて「丙午年生まれの女性は気性が激しく、夫は短命になる」という迷信が信じられていて、なんと!1966年の丙午の出生率は、大きく低下したのです。

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グラフはWikipediaより

しかし実際のところ、1966年の丙午生まれの人たちは、出生人数が少ないおかげで受験や入社試験の倍率が低いと、当時はよくニューズで流れていました。

近い世代の私は「羨ましいな〜」と思ったものです。

次の丙午は2026年です。

たぶんもう迷信の影響はあまりないんじゃないかな。

「丙午に生まれると競争率が低くてかえってラッキー!!」となるか、そもそもそんな迷信誰も気にしないか、どっちかですかね。

いくたまさんはラブホ街のど真ん中にある由緒正しい神社

神社の向こうに何やら色っぽい建物が・・・

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御朱印の話からずいぶん脱線してしまいましたが、そんなレアな御朱印をいただける生國魂神社は、大阪では「いくたまさん」という愛称で親しまれている有名な神社なんです。

最寄駅は地下鉄「谷町9丁目」。こちらは大阪では「たにきゅー」

「たにきゅーのいくたまさん」なのです。

「いくたまさん」は、大阪では1、2を争う有名なラブホテル街のど真ん中にありますが、延喜式内社といって、平安時代に書かれた「延喜式神名帳」にも名を連ねる由緒正しい神社なのです。

また井原西鶴が「一昼夜独吟4000句」という、1日で4000句の俳句を詠い上げた句会が開かれた場所でもあります。(この辺りの話は朝井まかて著の「阿蘭陀西鶴」の詳しく書かれています)

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干支の御朱印は1月限定なので、今年の戊戌の御朱印はもうすぐ終わります。

しかし60年かかって全部集め終わるなんて、どう考えても無理?なのを承知で、ただいま私はチャレンジ中なのです。

今年で5つ目、「あと55年、100歳超えちゃうよ〜」

たぶん無理だけど、できるところまで頑張るつもりなんです。