一人旅のリスクマネジメント

旅のリスクマネジメント 捨て財布を作ろう

海外旅行に行く時、貴重品をどのように管理するか、皆さんそれぞれ工夫を凝らしているのではないでしょうか。

治安の良い国に行く場合でも、海外ということで、ちょっと気が引き締まりますよね。

先日、昔パリに住んでいた友達に会った時、彼女が遭遇したトラブルのあれこれを聞いたのですが、お互いに「どんなに用心してもしすぎることはないよね〜」という結論に至りました。

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彼女の話では、例えばパリの地下鉄で、ファスナー付きのカバンの上にしっかり手を乗せてガードしていても、数人に囲まれ、わーっと話しかけられたり、手を伸ばされたりするので、その手を払いのけたりしている間に、カバンの口が開いていた、なんてこともあったそうです。

彼女は気丈な人なので、「財布を取ったでしょう、返して!!!」と、倍返しで騒いだところ、ぽいっと財布を返してくれたそうです。

その他にも、良い服を着てお出かけの時、前から来たバイクが急接近して来て目の前で止まった、なんてこともあったそうです。冬だったので彼女はコートを着ていて、それに、その日は綺麗な格好なので用心しようと、ポシェット型のバッグをコートの内側に下げていたそうです。

バイクの輩は、彼女の姿を上から下まで見てバッグがないことを知り、諦めて走り去ったそうです。

また男性の知り合いは、治安の良いとされるドブロニスクでもスリにあっています。でもよく聞くと、お尻のポケットに財布を入れていたそうで、一同から「それは日本でもあかんやつやでー」と突っ込まれました。

そうした被害に遭わないために! だけではなく、遭っても被害を最小限に抑えるために、私自身が5年ほど前からやっている財布に関するリスクマネジメントがあるのです。

それは「捨て財布」を作るということです。

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もちろん捨てる財布という意味ではありません。「最悪捨てても(盗難にあっても)悔しくない財布」という意味です。

海外旅行だからといって、見るからに「防犯対策めっちゃやってますという格好」は、オトナ女子としてやはりしたくないんです。でもスリのカモになるのは絶対いや。だからこその捨て財布なのです。

どんな財布なのかを具体的に説明すると、財布は取られても良いものということで、安いモンベルの財布を使ってます。中身はクレジットカードが1枚と、現地のお金を5,000円分くらい。

これだけです。

これを出し入れしやすい斜めがけバッグの中に入れています。

支払いはカードでできるところが多いので、1日分くらいはこれで十分まかなえます。

それから「捨て財布」というネーミングのおかげで、いつも捨てる覚悟を迫られている気がして、大金をうっかり入れる心配がないというのも嬉しい効果です。

残りの現金やカードは、首からぶら下げるタイプか、ウェストベルトみたいなポーチにいれるので、服の下に隠れ、これが盗まれることはまずないと思います。

服の下に隠れるポーチは便利ですが、ちょくちょく使うお金までそこから出し入れすると、めんどくさくなって、ちょっとの間だけそのままカバンに、なんてことも起こりかねないと思っています。それに出し入れの時にパスポートを落とすと本当に悲惨なので、基本的には服の下のポーチは、日中は使わないこと前提で身につけているのです。

さて私の「捨て財布」ですが、ありがたいことにずっと捨てずに(盗まれずに)すんでいます。

でもたとえ盗まれてしまったとしても、「ふふふ、期待ほどは入ってないよ〜。騙されて捨て財布持っていったな|( ̄3 ̄)|」と、スリに勝ったような気持ちになれるのではないかな、と思っています。

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今年の夏の旅行はいきなり、スリ多発都市マドリードから始まります。楽しみながら、でも不測の事態にも対応できるようにして準備しておきたいと思います。

捨て財布とともに・・・・