スワヤンブナート寺院からダルバール広場へ。タクシーを降り少し歩くと、いつの間にかダルバール広場に入っていました。
「チケット売り場もないし、入場料は?」と思っていると、女性の係員の人に声をかけられ、その場で入場料1,000ルピー(約1,000円)を支払い、首からぶら下げるタイプのチケットをもらいました。

ダルパール広場は、カトマンズ に住む人々が日常的に生活する空間の中にあるので、このようなシステムになっているようです。
実際にお店や寺院、民家などがあり、私たち観光客は、現地の人の生活空間にある祈りの場を見させていただいているという感じでした。

ただメインの入り口らしき場所にはチケット売り場があったので、そこで支払って入る方法もあるようです。
さてダルバール広場ですが、足を踏み入れた時からなんとなく違和感を感じました。

まずは建物の前の広場に大量の真っ赤な液体が撒かれていて、鮮やかすぎて少し違うのですが、血の色を彷彿とさせました。
しかし程なくして、それが何かが判明しました。真っ赤な液体はまさに大量の血液だったのです。
なぜそれがわかったかというと、少し歩いた先にあるお土産物屋さんの前に、首のない子牛のような山羊のような動物が横たわっていたのです。

しかしその残忍な光景はあまりにも周りに溶け込みすぎていて、まるで何事もなかったかのように、人々がすぐわきを通っていました。
私は血がすごく苦手なので、なるべく見ないようにして、その場を通り過ぎました。
気になって調べたところ、これはヒンドゥー教の「動物供養(バリ)」で、ネパールのヒンドゥー教では、「血=生命力」と考えられ、女神へ強い祈願をするとき、ヤギや水牛などの切り落とした頭を供えるという風習があるということでした。

ただ最近のネパールでは、動物愛護や価値観の変化から、こうした供犠に反対する声も増えているようです。一方で「大切な伝統」でもあるため、外国人の私たちが立ち入れない難しいテーマですね。
難しいテーマといえば、このダルバール広場にあるクマリの館に住むクマリの存在もまたナイーブな風習といえますね。
「クマリ」は、ヒンドゥー教の女神が少女に乗り移ったとされる「生き神」のことです。幼い女児から選ばれ、成長し初潮を迎え生き神の役目を終えるまで、ずっとクマリの館で過ごすということです。

最初クマリの存在を知った時は、神聖な存在なので歩かず担がれて移動するとか、家族と離れて暮らすとか、教育の機会を奪われているとかを聞き、幼い女の子の置かれた環境に胸が締め付けられましが、最近のクマリは自由度が増していて、歩くし、家族とも過ごすし、学校教育も受けているようです。ほっと安心したところで、ダルバール広場の話に戻りましょう。

さて先ほど話題に出たクマリの館ですが、ただいま絶賛改装工事中でした。なんでも2015年の大地震以降、このように足場が組まれて、耐震工事や補修工事が続いているようです。
補修中でもクマリは中に住んでいるということでしたが、残念ながらお顔を拝見することはできませんでした。

ちなみに現在のクマリは、2015年9月に2歳半で選ばれたそうです。
ということはまだ3歳くらい。「生き神」として生きることは名誉なことかもしれないけど、やはり外をのびのびと遊べないのは、少しかわいそうな気もしますね。

今日の観光はこの辺りで終わりにして、タメル地区まで歩いて帰り、カトマンズのもう一つのお楽しみであるお買い物に出かけることしましょう。





