アンベール城へは象に乗って

今日の観光は、ジャイプールにあるアンベール城からスタートです。

アンベール城に到着すると、城の前には湖が広がり、丘の上には、堂々としたアンベール城が建っていました。

アンベール城は丘の上にあるため、昔は王族や貴族が象に乗って城へ向かったそうで、その名残が今も残っていて、観光客も象に乗って城に向かうことができます。

ゆっくりと坂道を登りながら見下ろす湖や城壁の景色はとても壮大で、ちょっとだけ王様気分を味わうことができました。

城内はとても華やかで、壁や天井には金や鏡を使った美しい装飾が施されていました。

暑いインドですが、宮殿には夏を快適に過ごすための部屋も造られていました。風や水を利用して涼しくなるよう工夫されていました。

中庭には美しく整えられた庭園が広がり、王妃たちが暮らした部屋も見学しました。

たくさんの部屋が中庭を囲むように並んでいて、日本の大奥のような雰囲気でした。

ここでジャイプールを後にし、車はアグラへと向かいました。途中でいつものようにトイレ休憩でチャイを、レストランで昼食をいただきました。

アグラ城からタージ・マハルを望む

次に向かったアグラ城は、亡き妻のためにタージ・マハルを建てた皇帝シャー・ジャハーンが、晩年、息子によって幽閉された城として有名です。ユネスコ世界遺産にも登録されています。

アグラ城は赤砂岩で造られており、その赤い城壁から、「レッド・フォート(赤い城)」とも呼ばれているそうです。重厚な赤い城壁はなかなかの存在感です。

城内へ入ると、堅牢な外観とは対照的に、白い大理石で造られた優雅な宮殿が広がっていました。

壁や柱には花や植物の模様が繊細に描かれ、中には色鮮やかな宝石が埋め込れたものもありました。

また螺鈿などを使った細工も素晴らしく、目を見張るものがありました。

これらの技術は、後に建てられたタージ・マハルにも受け継がれているそうです。

こうした貴重な装飾を保護するため、アグラ城では手荷物検査がとても厳しく行われていました。刃物やハサミ、カッターなどは持ち込みは禁止、入口では空港のような厳重なセキュリティチェックを受けました。

またインドならではと思ったのが、手荷物検査やボディチェックが男女別に行われていたことです。これは宗教や文化的な背景から、男女の体に触れることに配慮しているためのようです。

アグラ城で最も印象に残ったのは、遠くに白く輝くタージ・マハルの姿です。

幽閉された皇帝シャー・ジャハーンは、亡き妻を思いながら毎日その姿を眺め続け、1666年にこの場所で生涯を閉じたそうです。その後、彼は愛する妻とともにタージ・マハルに埋葬されたということです。

それではいよいよ旅のクライマックス、タージ・マハルへ向かいましょう。

真っ白に輝くタージ・マハル

いよいよ今回の旅で最も楽しみにしていた、世界遺産タージ・マハルです。

まずは赤砂岩で造られた重厚な門が私たちを迎えてくれました。

期待を膨らませながら門をくぐると、視界いっぱいに真っ白なタージ・マハルが姿を現しました。なかなか感動的な瞬間でした。

思わず息をのむほどの美しさ。「白い」というよりも、「輝いている」という表現がぴったりで、神々しささえ感じる光景でした。

そこから霊廟までは一直線に伸びる庭園が続いています。中央には細長い水路が設けられ、水面にはタージ・マハルが美しく映り込んでいました。

実は、水路を挟んで左右に遊歩道が配置されているため、正面から眺めたときに人影が霊廟の姿を遮らない仕組みになっていました。400年近く前に、このような美しい見せ方まで計算されていたことに驚かされました。

現在、霊廟内部へ入るには追加料金が必要です。そのため、周囲は比較的人が少なく、真っ白な大理石に包まれたタージ・マハルを間近でゆっくり眺めることができました。

建物の裏手には、ヤムナー川が静かに流れていました。

皇帝シャー・ジャハーンは、川の対岸に、白いタージ・マハルと対になるよう、自分の墓として黒いタージ・マハルを建てようとしていたという伝説が残っているそうです。

しかしシャー・ジャハーンはタージ・マハルを建てた後、息子によってアグラ城に幽閉されてしまったので、それは叶わぬ夢となったようです。

歴史の真実は分かりませんが、もし白いタージ・マハルと黒いタージ・マハルがヤムナー川を挟んで向かい合っていたらと思うと、空想の世界でもワクワクしますね。

この日のホテルは「Hotel Saura by Club Mahindra, Agra」。

こちらも清潔感があり快適に過ごせる良いホテルでした。

この日の夕食はホテルのバイキングでした。

いつものように美味しそうなメニューが並んでいましたが、中でも嬉しかったのは、ジャイプールの屋台で見たあの「パニプニ」があったことです。

ここのパニプニなら腹痛を心配することなく美味しくいただくことができました。

楽しかったインド旅行も明日が最終日。明日はデリーに戻って、タージ・マハルの建築にも多大な影響を与えたと言われるフマユーン廟を訪れます。