南フランス編

ニーム観光 古代ローマの遺跡が美しく残る街 世界遺産を先取り? 

今日はニームをご紹介します。

ニームは「フランスの中のローマ」とも呼ばれるほど、素晴らしいローマ遺跡が残る街でもあります。

ニームは水と緑が美しい清々しい街です

ニームはアヴィニヨンから列車で約30分と気軽に訪れることができます。

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ニーム駅から古代劇場や市庁舎のある旧市街に向けて、美しい広い道がまっすぐ伸びています。

私のニームの印象は、水と木陰の街です。綺麗に整備された水路やあちこちにある噴水で、子どもたちが楽しそうに遊んでいます。

f:id:zoochan:20171015150547j:plain今日も真夏の暑い日でしたが、ニームではほとんど道に日陰があり快適に街歩きをすることができました。広い道と木陰が清々しい開放感を与えてくれます。

f:id:zoochan:20171015154102j:plain今日は日曜日なので、残念ながらインフォメーションはお休みです。

f:id:zoochan:20171015150620j:plain広い道の終点はシャルル・ド・ゴール広場です。(パリの空港と同じ名前ですね)

美しいプラディエの泉があります。

f:id:zoochan:20171015150631j:plain 広場の先に古代闘技場が建っています。

f:id:zoochan:20171015150835j:plain古代闘技場の上を歩いている人が見えます。

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ニームは2018年世界遺産登録の候補地

チケットを買うことにしましょう。

オススメは、古代闘技場とメゾン・カレ、そしてマーニュの塔の入場券が一緒になった「NIMES PASS」です。

料金は13ユーロですが、料金以上のお得感があります。

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お得ポイントの1つ目として、めちゃめちゃ充実しているオーディオが無料で借りられます。もちろん日本語のオーディオ・ガイドがあります。

借りる時の注意点として、デポジットが必要です。ただしパスポートは不可で、なぜかホテルのキーを預けました。おそらく返してもらわないと困るものなら、なんでも良いのかもしれませんね。

f:id:zoochan:20171015150954j:plainニームは、現在世界中で29件ある2018年世界遺産登録の候補地の一つです。

来年はニームが世界遺産になる可能性が高いですね。

f:id:zoochan:20171015151012j:plain設備がとても充実しているのは、世界遺産に登録されるように頑張っているからなのですね。

充実のオーディオ・ガイドで古代闘技場を隅から隅まで楽しめる

それでは中に入ることにしましょう。

f:id:zoochan:20171015151046j:plainとても2000年前の建築物とは思えないほど、綺麗な状態です。

観客席に座ってオーディオ・ガイドを聞くことにしましょう。

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・なぜプロヴァンスに古代ローマの遺跡が多く残っているのか、

・古代ローマ時代にこの闘技場でどのような格闘が行われていたのか、

・当時の市民の人たちの生活がどうだったのかなどなど

本当に興味深い内容の解説が続きます。

私がもし高校生なら、今世界史の古代ローマのテストを受けると100点を取れそうな気がします。

f:id:zoochan:20171015151022j:plainニームの古代競技場は、こういった円形闘技場としては中程度の大きさらしいのですが、保存状態の良さでは世界一だということなのです。現在も闘牛以外に、オペラやコンサートも開かれているということです。

ちなみに冬には巨大な屋根が取り付けられるそうですよ。

古代ローマの皇帝アウグウストゥスもビックリですね。

上にあがると遠くに、紀元15年に築かれた城壁の一部である「マーニュの塔」が見えます。

f:id:zoochan:20171015151245j:plainオーディオ・ガイドのおかげで、古代闘技場をたっぷり楽しむことができました。

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神殿メゾン・カレにも絶対行って欲しい

次は紀元5年に建てられた神殿メゾン・カレに向かうことにしましょう。

光を浴びて神々しいですね。

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ここでNIMES PASSの2つ目のお得ポイント、まるで映画のような古代ローマを描いた上映作品を観ることができます。

メゾン・ガレの前に来ると、長い行列が伸びています。(日曜日なので通常よりも混んでいるのかも?)さっそく行列に並ぶことにします。

ここメゾン・カレでは、約30分の古代ローマを描いた上映作品を観ることができるのです。

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30分毎の入れ替えなので、長い列は次の上映時間を待って並んでいる人のものだったのです。

無事次の回に入ることができました。

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作品はかなり本格的な作りで、お金かけて作ってるな〜という感じです。

ストーリーは、ニーム出身の主人公が、古代ローマ帝国での戦いの活躍が認められ、皇帝アウグウストゥヌスからこの地の統治を任されるようになるといった感じかな。見ごたえのある作りでしたよ。

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メゾン・カレは真横に回ると、30本ある柱が綺麗に見えます。ローマのアポロン神殿を模して作られたということです。

古代遺跡だけじゃない ニームの街歩きは美しい

サント・ペルペテュ教会は、シャルル・ド・ゴール広場のそばです。

f:id:zoochan:20171015150401j:plain観光トレインは古代闘技場の前に乗り場がありました。

f:id:zoochan:20171015150807j:plainサン・ポール教会はカレ・ダール(ニーム現代美術館)のそばにあります。

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旧市街の街並み

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サン・カストール大聖堂は旧市街の中心にあります。

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f:id:zoochan:20171015152817j:plain近くにはニーム市庁舎があります。

f:id:zoochan:20171015152849j:plain扉にはニームの象徴、ワニとヤシの木のマークが。

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カレ・ダール(ニーム現代美術館)も素晴らしい

ガラスで覆われた美しい建物カレ・ダールの中には、ニーム現代美術館が入っています。

f:id:zoochan:20171015151717j:plain街歩きに疲れたので、ちょっとブレイク。美術館に入る前にカフェに向かいます。

屋上にある素敵なカフェです。

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さすが美術館のカフェ、紅茶のためのお湯が南部鉄の急須でサーブされました。

シトロンのアイスとともにいただきます。

f:id:zoochan:20171015151921j:plainずっとサービスしてくれた男性店員の人が「ありがとうございまーす」の発音がとても上手なので尋ねたところ、沖縄に住んでいたことがあるということでした。

美術館に入ることにしましょう。

ラッキーなことに、今日は第一日曜日なので入館料が無料でした。(通常でも5ユーロと美術館としてはお得な料金です)

f:id:zoochan:20171015152603j:plainフランスらしいオシャレな感じの現代アートが多かったです。

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ニームは古代遺跡から現代アートまで、すべてが美しく整備されていて本当に気持ちのよい街でした。